関東平野の地盤の成り立ちと影響

日本列島はユーラシアプレートと北米プレートという地盤の上にあり、東からは太平洋プレート、南からはフィリピンプレートなどがせめぎ合った場所にあります。
これらのせめぎあいが山脈を形成したり、温泉や湖の形成にも影響を与えていますが、このせめぎあいは、海溝型や断層型といった地震の原因にもなっています。

その中でも、広大な平野が広がる関東平野は、周辺では岩盤が隆起し盆地構造となります。
1650年前頃、基板がずれたり落ち込んだりした所に堆積物が入り込み、更に、富士山や箱根の火山灰が降り積もり、表面を関東ローム層が覆うことになります。

又、首都圏と呼ばれる南関東は、かつての海や谷津田と呼ばれる湿地が入り組んだ地域でした。
時代とともに人口的に埋められますが、その地盤の弱さは巨大地震により様々な影響をもたらしています。

千葉県北部から茨城県南部はその谷津田や沿岸の埋立地が多く、先の東日本大震災では数百キロ離れていたにも関わらず、浦安や内陸部の埋め立て地域で液状化現象が見られました。
更に、お椀上にあるような柔らかい体積層のため、地震の長期振動によって振幅幅の長い長時間の揺れを記録するなどの現象が見られます。

日本の首都と近隣3000万人が生活する大生活圏は、こんな地盤と地層の上にあるのです。

地盤・プレート